走る事への拘り。息子の目標と努力と執念。

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もうすぐ息子の保育園の運動会。

 

年長さんの息子にとって、保育園最後の運動会です。

 

思えば0歳児から保育園に入り、初めての運動会ではまだ歩いていなかったんじゃないかな。

かけっこの代わりに、段ボールのソリに乗ってゴールしていたのが懐かしい。

そんな息子は、今や保育園で一番足が速いスポーツ少年に成長しました。

 

身体を動かす事に関しては常に「一番」に拘る息子。

いつもは大人をとろけさせるニコニコ笑顔だけど、勝負となると表情が一気に変わります。

我が子ながら、本当にカッコいい。

リレーがあるのだけど、これは文句なしのアンカーになりました。

2チームでの対決。メンバーの入れ替えをしながら均等を保とうと調整しているらしいけど、今のところ息子のチームは負けてしまう事が多いのです。

ある日メンバーチェンジをしたら、一気に負けチームになってしまったと。原因は恐らく息子にあって、息子が速すぎるためどうしても息子のチームが勝つ・・・そこで、メンバーチェンジが繰り返されています。

 

「負けた」

「負けた」

「また負けちゃった」

「今日も負けちゃった・・・」

 

 

あまりの負けっぷりに、息子は落ち込んでいると思い、どう励まそうか、何か気の利いた言葉はないかと、年長さん相手に真剣に考えた私の心配をよそに、息子が出た行動。

 

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まずは・・・

 

走る練習を始めた

憧れの選手の真似をして買った陸上の上下を着て、短い距離を何回も何回も。毎日です。

負け始めてから毎日、必死に練習しています。

帰宅してから15分以上は外でタイムを計ったりしながら走っています。

雨の中でも必死です。

靴を変えてみたり、その道は多少傾いているから、上り方向、下り方向、それぞれで走ってみたり、娘に一緒に走らせて「追い越す」練習をしたり。ちなみに、今のところはまだ娘の方が速い。でも、息子が娘を抜かすのも時間の問題です。

そう、確実に速くなっているのです。凄いです。

 

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それから・・・

 

ボルトの動画を観まくって研究し始めた

はじめ、私のiPadを使って仮面ライダーでも観ているのだと思い、ある程度の時間が経ってから

「そろそろ観るのやめなさーい」

「いい加減観るのやめなさーい」

「・・・怒りますよ・・・。」

と、なかなか観る事をやめようとしない息子から、iPadを取り上げようとしたときに目に入った動画が、ボルトのレースでした。履歴を観てみると、そのとき観ていた動画は全てボルトの走りが観られる動画だった様子。

「ずっとボルトを観ていたの?」と聞いたら頷いていました。

多分、その日だけでトータル数時間観ていたと思います。いつもは仮面ライダーに集中する息子が、今は真剣にボルトの走りに夢中。何としても「勝つんだ!」という心の現れだと思います。この集中力、あまりにも凄すぎます。

 

 

それからそれから・・・

 

研究の結果、ボルトのトレーニングの真似をし始める

とにかく、観たトレーニングを片っ端からやっています。毎日全部ではないけど、思い出したものを思い出したときに。

ただとても残念なのは、足が長いボルトがラクラク行うトレーニングは、まだまだ足の短い息子にはとても無理な動きばかり。本当に残念なのだけど、笑ってしまいます。笑ってしまうと息子も笑う。その瞬間、あー良かった、やっぱり息子はまだ幼い息子のままだ!と感じます。

真剣なのは凄いけど、こんな幼い息子が大人顔負けのトレーニングをしているようでは逆に心配。「笑うなよー・・・」なんて反抗されてしまったら私は泣いてしまう・・・って、さすがにまだそんな時期ではないかな!

 

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幼い幼いと思っていた息子、そうは言っても実際まだ幼い息子ではありますが、毎日全力で過ごしている事がわかります。

家では娘と喧嘩をしたりしてぎゃーぎゃー言っても、家ではないところでは場をわきまえる能力もある。自分が頑張らなければならない事もわかっており、自信もある。多少のプレッシャーもあると思う。みんなに速い速い言われ続けてきたからね!

それでも、今のようなトレーニングもある程度は必要だけど、頑張りすぎてケガしても困る。

この頑張りを見る事が出来るだけでも凄い事はわかるよ。

でも、息子も目標はただ一つ。

「アンカーで勝つ!」

オムライスのケチャップ文字なども一年間ずっとこの言葉でした。

だから、息子の中には他にはありません。

運動会まであと少し。

もっともっと速くなれる。そう信じて努力と集中を惜しまない息子を全力でサポートします。

 

 

 

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